和食にも洋食にも合う牡蠣は、傷みやすい食材でもあることから、保存方法に気をつけなければなりません。とくに、専門店でたくさん購入した場合や、人から送ってもらった場合には、届いた大量の牡蠣をどのように保存すべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、牡蠣をおいしく保存するための方法についてご紹介します。
牡蠣を冷蔵保存する方法
まずは、もっとも一般的な保存方法である冷蔵保存の方法についてご紹介します。
殻付き牡蠣の保存方法
殻付きの牡蠣を冷蔵保存する場合は、まず殻に付いている汚れを丁寧に水で洗い流してください。次に、牡蠣が重ならないように容器に並べます。その際、膨らんだ側を下向きに置くのがポイントです。次に、牡蠣を乾燥から守るため、水で湿らせたキッチンペーパーを殻付き牡蠣の上にのせます。
さらに、上からラップをふんわりとかけてください。密封せずに少し隙間をあけ、牡蠣が呼吸できる状態を保つようにしましょう。最後にそのまま冷蔵庫に入れたら完了です。冷蔵庫に、チルド室やパーシャル室などがある場合には、それらを活用することで、より鮮度を保つことが可能です。
むき身の保存方法
むき身を冷蔵保存する場合には、購入した際に使っていた塩水と一緒に保存するのがポイントです。全て使いきれなかったという場合には、保存袋に塩水とむき身を入れ、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
牡蠣を冷凍保存する方法
より長期間保存したいという場合には、冷凍保存がオススメです。冷凍することで、鮮度を保ったまま、1ヶ月程度は保存が可能です。
殻付き牡蠣の保存
殻付き牡蠣を冷凍する場合にも、冷蔵の場合と同じように殻の汚れを洗い流してください。次に、キッチンペーパーを使って、水気をしっかりと取り除きます。余計な水分が残っていると、霜の原因となり鮮度が失われてしまうため注意しましょう。
最後に、牡蠣を保存用の袋に入れ、空気を抜いてしっかりと封をしたら冷凍庫に入れて完了です。たとえ生食用の牡蠣でも、一度冷凍した場合には、加熱調理をしてからいただくようにしましょう。
むき身の冷凍保存
むき身を冷凍保存する場合には、まず牡蠣に片栗粉をふりかけ、優しく揉み込みます。次に、冷水を流しながら片栗粉を取り除いていきましょう。そうすることで、片栗粉と一緒に臭みやぬめりを取り除くことが可能です。
キッチンペーパーで丁寧に水分を取り除いたら、牡蠣同士がくっつかないようにバットに並べて1時間冷凍させます。表面がしっかりと凍っているのを確認したら、保存袋に入れて冷凍庫に入れて完成です。
冷蔵庫・冷凍庫にスペースがないときの対処法
牡蠣専門店や、鮮魚店で大量に牡蠣を購入した場合には、冷蔵庫や冷凍庫に入れるスペースがない場合もあるでしょう。そういった場合には、短期間であれば発泡スチロールで常温保存することも可能です。ただし、水温が下がらないように、涼しい場所での保管を徹底した上で、賞味期限をしっかりと守ることが前提です。
また、牡蠣の鮮度を保つために、塩分が適度に調節された塩水が入れられています。水を換えたり、氷を入れたりしてしまうと、塩分濃度が変わってしまうため、水の入れ替えはおこなわないよう注意が必要です。
牡蠣を調理して保存
牡蠣を長期間保存したいという場合には、調理してから保存するという手もあります。忙しいときにもすぐに食べられるため、お酒の肴としても最適です。
牡蠣のオイル漬け
牡蠣のオイル漬けは、常温で5日程度、冷蔵であれば2週間以上保存することが可能です。まずは、下処理した牡蠣をフライパンで熱し、水分をしっかりととばしていきましょう。次に、ウイスキー・オイスターソース・醤油を加えてさらに煮詰めていきます。水分が残らないようにしっかりと煮詰めることで、より保存期間を長くすることにつながります。
次に、しっかりと煮沸して乾燥させた瓶に、オリーブオイル・ローリエ・鷹の爪・冷ました牡蠣を入れたら完成です。牡蠣がオリーブオイルにしっかりと浸かっている状態を保つのが、長期保存のポイントになります。
牡蠣の佃煮
牡蠣の佃煮は、冷蔵保存で1週間程度、冷凍保存で1ヶ月程度です。ご飯のお供にはもちろん、パスタに入れてアレンジするのもオススメです。
まずは、鍋に醤油・砂糖・酒・鷹の爪を入れて煮詰め、下処理をした牡蠣を入れて中火で火を入れていきます。10分程度加熱したら、みりんを回しかけ、照りを出しながら煮汁を煮詰めて完成です。
まとめ
今回は、牡蠣の保存方法について、冷凍・冷蔵の保存方法を中心にご紹介しました。牡蠣が大量にある場合には、保管温度に気をつけながら発泡スチロールで保存したり、調理して保存したりするのがオススメです。上手に保存して、牡蠣をおいしくいただきましょう。
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